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10分でわかるサプライチェーン排出量の算定方法!

kouzyou

サプライチェーン排出量の算定は、Scope1~3まで各Scopeのカテゴリを算定し合計したものをいいます。今回は、算定していく流れを4つのステップにわけ説明していきます。また、関連記事も一緒に参考になる資料を掲載しているのますので、各ステップでつまづいた際には参考に確認しながら進めていきましょう。

サプライチェーン排出量とは(復習)

サプライチェーン排出量とは、事業者の原料調達・製造・物流・販売・廃棄など一連の流れ全体(サプライチェーン)における組織活動に伴って発生する温室効果ガスの排出量のことを指します。近年では先進的に環境経営に取り組む企業が増え始めており、サプライチェーン排出量を算定し、算定結果をビジネスに活用する企業が増えて出てきています。

以下では今回は算定する流れについて説明していきます。

サプライチェーン排出量についてはこちらの記事も参考にしてください。

初学者必見!!誰にでも理解できるサプライチェーン排出量の全貌ビジネスに身を置いている方なら誰もがよく「サプライチェーン」という言葉を耳にするがことがあると思います。しかし、「サプライチェーン排出量」という言葉を知っていて、理解されている方はどれほどいるのでしょうか?今回は、そんな「サプライチェーン排出量」についてきちんと理解していただけるように、分かりやすく解説していきます。...

サプライチェーン排出量算定ステップ

(1)算定目的の確認

なぜサプライチェーン排出量を算定したいのか、そしてその数値を使いどのようなことを行いたいのか明らかにする必要があります。一般的に算定結果把握の過程でサプライチェーンを構成する他の事業者や、製品等の使用者へ情報提供等を働きかけます。それによって、ることにより温室効果ガス卒効果ガスなどの排出量への理解が高まり削減を進めることが目的とされます。それに加えサプライチェーン排出量を可視化し、公表することにより*ステークホルダーに対する説明責任を向上させることができます。

*企業などの組織が活動を行うことで影響を受ける利害関係者

出典:
サプライチェーン排出量ガイド~Scope3カテゴリー分けとは?~サプライチェーン排出量のScope3を実際に算出しようとした時に、カテゴリ分けで戸惑っていませんか?本記事に沿って、Scope3のカテゴリ区分を勉強していきましょう!...
">サプライチェーン 排出量算定の考え方

(2)算定対象範囲の設定

サプライチェーン排出量ガイドラインに記述されている通り、算定対象範囲は、事業者が提供する製品・サービスに関する排出です。原則、自社(法人等)及び連結対象事業者等自社所有また又は支配する全ての事業活動の範囲とします。

出典:サプライチェーン 排出量算定の考え方

なお時間的範囲についてScope1、Scope2は算定対象とした時期に実際排出した量となりますがScope3では自社の活動から温室効果ガスが排出される年度と異なる場合があります。その場合には、排出量を算定する際に対象となる活動に伴い実際に排出されている時期との関係をカテゴリごとに示します。

Scope3のカテゴリ分けについては以前こちらの記事で説明しています。

https://magazine.sustainability-note.com/supply-chain-scope3/

(3)カテゴリの抽出、特定

温室効果ガスを排出している項目をScope3のカテゴリ毎に振り分けます。一般的には全てのカテゴリについて排出量を算定することが望まれますが、算定の目的や排出量全体に対する影響度を踏まえ、カテゴリを抽出して算定することがあります。

このように算定対象を限定しカテゴリを抽出した場合はどのような理由でどの範囲を算定対象としたか理由を開示することが必要です。

(4)活動量データの収集・算定

(3)で決定した範囲と分類したカテゴリを使い、ガイドラインに定められた方法で計算していきます。

Scope1、Scope2、Scope3のそれぞれが同じ算定方法ではありません。下記の記事に詳しい算定方法を搭載しています。

[Scope1]

実践!一緒に進められるサプライチェーン排出量ガイド~Scope1編~ 実際にサプライチェーン排出量を算定しようと考えたけど、何から手を付けたらいいのかわからない方は多いはず!お悩みの方は、本記事に沿って一緒にScope1をまずは算定してみましょう。...

[Scope2]

実践!一緒に進められるサプライチェーン排出量ガイド~Scope2編~ 実際にサプライチェーン排出量を算定しようと考えたけど、何から手を付けたらいいのかわからない方は多いはず!お悩みの方は、本記事に沿って一緒にScope2を算定してみましょう。...

[Scope3]

実践!一緒に進められるサプライチェーン排出ガイド~Scope3編~ 実際にサプライチェーン排出量を算定しようと考えたけど、何から手を付けたらいいのかわからない方は多いはず!お悩みの方は、本記事に沿って一緒にScope3を算定してみませんか。 ...

まとめ

このようにしてサプライチェーン排出量を算定するとサプライチェーンにおいて削減すべき対象を特定したり、情報を開示することにより投資家や消費者、地域住民等の理解を深めてもらうことに算定結果を活用することができます。

算定後はその数値をどのような目的に使うかどのような活用方法をするかに応じて段階的に取り組むことが重要です。なお、算定の過程においても様々な気づきがあり、それらが削減対象に活かされることが期待されます。

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