サステナビリティ

【地球温暖化】動物に危機が!世界の森林減少の現状を知ろう

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地球温暖化を進行させている要因の一つに「世界全体の森林減少」があります。自然災害による影響もありますが、多くは人為的に森林を破壊することで進んでいるのです。森林面積が減少すると、人間だけではなく動物にも危機が及ぶことになります。今回は、森林減少の減少やその理由、森林減少率などについて、詳しく解説していきます。

世界の森林面積は?

2020年現在、世界の森林面積は約40億haであり、世界全体の陸地面積の約3割となっています。世界の森林の45%が熱帯に分布し、ロシア連邦、ブラジル、カナダ、アメリカ、中国の5カ国で全体の54%を占めています。

1990年以降、世界全体で1億7800万haもの森林が減少しました。しかし、地球温暖化と森林減少を阻止するため、各国の環境保護に向けたサステナビリティの取り組みなどによって、近年森林の減少率は低下しています。

減少率が低下した要因は、欧米や日本などの先進国で人工林の造成が進み、森林面積が増加した地域があることです。しかしながら、世界全体で減少しているのは、増加よりも減少するスピードが速い地域が存在するからなのです。

森林が減少すると、その地域の環境を変化させてしまうことや、二酸化炭素を吸収する森林が減少することで地球温暖化にも繋がるでしょう。さらに、野生動物や生態系を脅かし、危機に陥る原因にもなってしまいます。

林野庁
FRA2020 Key findings (林野庁仮訳)

森林減少の理由

森林減少の理由はさまざまありますが、人間の手が加えられて減少する大きな理由に「森林の伐採」と「森林の牧草地への転用」などがあります。これらは、20世紀後半、熱帯地域の開発途上国において、爆発的に人口が増大したことも大きな要因の一つとなっています。

森林伐採

アフリカや中南米の熱帯地域では、薪や炭といった木材を原料とする燃料を使用しています。家庭用エネルギーに薪や炭を使用する割合が非常に高く、爆発的な人口増加に伴って使用量が増加しているため、必然的に森林伐採が行われているのです。

森林は「生物の宝庫」に例えられていて、多数の植物が生育し、植物をエサとする動物が多く集まっています。陸地に生息する3分の2以上の動物が、森林にいると言われています。そのため、森林を伐採することで、動物の生息地を奪ってしまい、生態系を破壊することにつながるのです。

人間が生活するために森林を伐採すれば、動物を危機的状況に陥らせると同時に、地球温暖化にも影響してしまうのです。

牧草地化

アフリカや中南米における人口増加に伴って、生活に困窮する人々も増えました。生きていくためには食糧を調達する必要があり、森林を牧草地に変えて家畜を飼育するなどして生活している地域もあります

しかし、いったん森林を牧草地に転用し、そのまま使用することで牧草地化する現状となってしまっています。

世界の森林減少率はどれくらい?

世界の森林減少はいまだ続いていますが、1990年以降、その減少速度は大きく低下しています。

年間の森林減少面積については、2010年から2015年の5年間と、2015年から2020年の5年間で比較すると、1200万ha/年から1000万ha/年に低下しています。

2010年から2020年の10年間における森林減少速度が最も高いのはアフリカで、毎年390万ha減少しています。次に高いのは南米で、毎年260万haの減少となっています。

しかし、アジアやヨーロッパでは人工林の造成などによって森林面積が増加しており、アフリカや南米の減少率には追いつかないものの、世界全体の森林面積減少に歯止めをかけるために重要な役割を果たしています。

FRA2020 Key findings (林野庁仮訳)

まとめ

世界全体の森林面積は減少し続けているものの、減少スピードにブレーキをかけるため、各国でさまざまな取り組みが行われています。それは地球温暖化に歯止めをかけて、未来に向けた地球環境の保全に繋がるでしょう。そして、一人ひとりがこの現状を知り、向き合うことが重要と言えるのではないでしょうか。

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