企業の取組み

【企業例】サステナブルな社会を目指して、IKEAの取り組み例

知らない人はいないと言っても過言ではない、破格の値段でスタイリッシュな家具を世界中で店舗展開し販売しており、日本でも大人気のIKEAですが、サステナビリティの取り組みにも力を入れています。SDGsやサステナブルな社会に向けて積極的に取り組む企業としては、世界中の良いお手本になるような企業ですので、ここではIKEAの主な3つのコミットメントから、それぞれの取り組みを一部抜粋してご紹介します。

「サステナブルな暮らし」を目指して

IKEAで販売されている全ての製品は、サステナビリティが考慮され、お客様のことを第一に考えた最低限の価格で製品を販売できるよう工夫が凝らされています。IKEAはこれを総合して「デモクラティックデザイン」と呼んでいます。このデモクラティックデザインの中には5つの要素があります。

  • 形:購入者がハッピーになれる製品デザイン
  • 機能性:購入者の日常生活に役立つ製品
  • 品質:質がよく、壊れにくい製品
  • サステナビリティ:地球環境と人の未来を考慮した製品
  • 低価格:なるべく価格を抑えた製品

IKEAは毎年およそ2000もの新商品開発に取り組んでいる中で、節水や持続可能な素材の使用、再生エネルギーの生産やリサイクル・修理可能なデザインなどに特に力を入れています。それらに加えて低価格、かつお客様がハッピーになれるような色使い、素材、サイズなど徹底したニーズの追求も行っているために、IKEAファンが絶えないのでしょう。

例えば、IKEAが販売するクングスバッカという名前のキッチンは、原材料にリサイクルされたペットボトルの樹脂と再生木材を使用しており、デザインもシンプルで愛着の持てるものになっています。

IKEAといえば、店舗と併設されているレストランですが、製品だけでなく食品を取り扱う上でもサステナビリティへの取り組みを重視しているようです。IKEAが販売している「ベジドッグ」は植物性の油を使用し、レンズ豆や人参などホットドッグの中身も植物性の素材で作られています。それらの仕入先ももちろん「持続可能な調達先」から仕入れているため、製品を作りあげる工程まで配慮がされています。

「環境に優しい」を徹底

IKEAは2030年までに、すべての製品が再利用やリサイクル、修理などができることを前提にしたデザインのものにしていくという目標を掲げています。これによって、廃棄物量の削減や、資源の無駄遣いを減らすことが目的です。

例として、木製家具やカーテンなどの着色料には農業の廃棄物を積極的に利用したり、再生PET樹脂を利用したカーペットの販売、食生活の上でのプラスチック消費量を減らすためにお弁当箱やボックスなど「使い捨てプラスチック」を排出しないことにも力を入れているようです。

また、IKEA独自の新しい素材開発にも力を入れています。有害な化学物質を含まない生分解性の代替品を開発したり、再生可能な資源とリサイクル素材から作られたプラスチックの利用、再生PETの積極的な活用などによってサステナブルな社会への貢献を実現させています。

いつでも誰にでも「公正・平等」

IKEAは職場での従業員の安全・健康・福祉を第一に考えています。そのため、機材の安全確認や従業員の安全・健康チェックなどを頻繁に行い、より良い就労環境を提供できるようさまざまな取り組みに励んでいます。

また、従業員のトレーニング強化やメンター指導などによってユニークな人材教育を行ったり、育児休暇や労働外勤務などの調整をしっかり行うことで従業員が健康的に成長できる環境を保証します。バリューチェーンにおける全てのIKEA従業員が公正賃金を受け取れるように、社内に新しいチームを発足させ、見直しも強化し始めました。

さらに、社内での男女平等に努め、人々の多様性(LGBTQなど)を認めサポートする活動なども積極的に行っています。子どもたちの健康や幸せ、教育を応援するような製品の開発・販売、コミュニティー作りなども積極的に行っていて、その念頭には「子供は世界で一番大切な存在」というコンセプトがあるようです。

IKEAのサプライチェーンでは何百万人もの人々が働いていますが、サプライヤーには「IWAY」と呼ばれる行動規範が課されています。これは、社会、環境、労働に関する最小条件をまとめたもので、IKEAとサプライヤーとの間で価値観や期待を共有しています。各拠点における土地特有の事情や問題を踏まえた上で賃金や福利厚生など労働環境の配慮に努めています。また「IWAY」はIKEAのサプライヤーと共に継続的に開発・改善が進められていますが、同時にサプライヤーの各カテゴリにおける順守率をモニタリングしており、状況把握にも努めています。サプライヤーがIKEAの要件を満たすよう成長することは、サプライヤー自身の持続可能なビジネスの実現にも繋がっていくようです。

まとめ

低価格でスタイリッシュな家具を購入できるだけでもとても魅力的なIKEAですが、お客様のニーズを満たすとともに環境への配慮や従業員の働く環境、サステナビリティなどに考慮した製品・環境づくりで大きく成功しています。

IKEAは大きく分けて3つのカテゴリーからサステナブルな社会に向けての取り組みを行っていますが、どれも地球環境をより良いものにするためのステップであり、そして人々を幸せにする理念をもとに開発されています。

IKEAのサステナビリティへの取り組みやコンセプト、いいところなどを見つけお手本にし、SDGsやサステナブルな社会に向けて一人ひとりや個々の企業のアクションに繋がればいいなと思います。

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