企業の取組み

【企業例】資生堂のサステナビリティへの取り組みをわかりやすく紹介

shiseidou

サステナビリティの実現に向けて、国内でも業界や業種を問わず、様々な企業が取り組みを行っています。企業の経営戦略やCSRにおいてSDGsに向けた取り組みを活用することで、世界的規模の課題解決を目指しているのです。今回は、企業例の一つとして、世界的にも有名な資生堂のサステナビリティについて、わかりやすく紹介します。

 資生堂のサステナビリティ

資生堂では、企業使命として定めた「BEAUTY INNOVATION FOR A BETTER WORLD(ビューティイノベーションでより良い世界を)」の実現に向けて、さまざまな取り組みを行っています。ESG(環境、社会、ガバナンス)にCulture(文化)を加えた「ESCG」を自社のサステナビリティ戦略の中心とし、「Sustainable Beauty Initiative(サステナブル・ビューティー・イニシアティブ)」によって、人々が心豊かに暮らせる世界の実現を目指しています。


ESCGの4つのカテゴリについて、「環境:Clean Environment」「社会:Respectful Society」「文化:Enriched Culture」「ガバナンス:Trustworthy Governance 」を定義しています。

Clean Environment 

環境のカテゴリでは、「美を心から楽しめる、豊かな地球環境へ」を目標としています。

資生堂では、地球環境の負荷を軽減するため、CO₂排出量削減、パーム油や紙などエシカルな原材料や健全な水資源の利用、廃棄物の削減など、環境に負荷がかかる項目について削減目標と達成時期を定めて取り組んでいます。

また、環境対応パッケージの開発において、リデュース、リユース、リサイクル、リプレイスが可能なパッケージへの完全な切り替えを目指しています。この開発によって、海洋ゴミ問題の軽減につながる取り組みを行っています。さらに、長年にわたる皮膚研究と製剤化技術を活用して、高い安全性と品質を保つ処方開発も続けています。資生堂が高い評価を受けている日焼け止め技術によって、強い紫外線から肌とからだを守ることが可能です。

Respectful Society

社会のカテゴリでは、「美で勇気づけ、違いを認め合い、尊重し合う社会へ」を掲げています。

ジェンダーギャップの解決を含め、すべての人々が活躍できる社会を作るため、資生堂の国内の女性管理職比率を、2020年末には40%にすることを目指しています。日本のジェンダーギャップ指数が世界121位である中、国内の他の企業と協業しながら、女性が社会で活躍できるように本質的な課題の解決に取り組むこととしています。

また、さまざまな人々が自分らしく生きがいを持って暮らせる社会を目指し、美容や化粧を通した支援・セミナー活動によって、美の力による活動に取り組んでいます。さらに、人権を尊重した事業活動によって、従業員の多様性を大切にすることで、誰もが働きやすい職場づくりを行っているのです。

Enriched Culture

文化のカテゴリでは「美を変革する力で新たな価値を創り、心豊かな未来へ」を目標としています。

創業から150年に及ぶ資生堂の企業文化をしっかりと受け継ぎ、企業の資料を貸し出したり、調査協力を行うなどして、自社の企業文化を社会の共有資産として公開しています。また、未来への成長に向けて、企業文化の継承を強化し、社員のロイヤルティと新たな価値想像力の向上につなげているのです。

そして、「資生堂ギャラリー」「資生堂アートハウス」における活動によって、日本の芸術文化振興に貢献し、新進アーティストを紹介することなどで、新しい美の発見と創造に取り組んでいます。さらに、資生堂が発行している「花椿」において、美しく心豊かに生きるヒントを届け、日本から世界へ、その美意識を発信しています。

Trustworthy Governance

ガバナンスのカテゴリでは「すべてのステークホルダーに真摯に向き合い、経営の透明性、公正性、迅速性を維持・向上する」ことを目標にしています。

資生堂では、取締役会にモニタリングボード型を採用することで、グループの業務執行において監督機能を発揮できるようにしました。そのメンバー構成は多様性に富んでおり、グローバル経営の質を高めることにつながっています。

また、「Bad News Fast」の合言葉によって顧客や生活者の声に耳を傾け、常に問題点を提起し、議論する環境を作っています。

まとめ

資生堂では、「ESCG」をサステナビリティに向けた取り組みにおける重要な要素として定めています。創業以来培った技術と経験を継承しながら、「ESCG」の実現を目指し、世界で最も信頼される「日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指しているそうです。

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