企業の取組み

【業界別】サステナビリティ企業事例を一挙公開!

近年、持続可能な社会を目指すべく企業がサステナビリティに取り組む重要性は上昇しています。しかし、どの企業も同じような取り組みをしていると思っていませんか?企業の取り組みにはどんな違いがあるのか、今回はいくつかの企業事例を業界別にご紹介します。

メーカー編サステナビリティ

メーカー業界のサステナビリティ貢献に対する特徴は自社でサステナブルな商品を開発・販売出来ることでしょう。各社様々な工夫をこらして商品を開発しています。特に日本ではまだまだサステナビリティに関する消費者の意識は課題の一つとなっていますが、世界では消費者がサステナビリティや持続可能な社会に向けた取り組みを牽引している国もあります。そのために消費者との関わりが密接なグローバルメーカー企業は特に力を入れているのかもしれません。

イケアで販売されているGUNRID/グンリード 空気清浄 カーテンは教育機関、サプライヤー、イノベーターと共同開発された電気や複雑なフィルターシステムを使わずにカーテンが室内の大気汚染物質を減らす生地に、鉱物ベースのコーティング処理をした商品です。自然光に反応して室内の大気汚染物質(アセトアルデヒドなど)を分解する仕組みです。また、イケアでは全ての商品開発時にサステナビリティを考慮するルールを設けています。イケアではこれを総合して「デモグラフィックデザイン」と呼んでいます。

出典:イケアのサステナビリティ レポートFY18
デモグラフィックデザイン Design for everyone

ZARAではJOIN LIFE ラベリングという一つ一つの商品の生産プロセスについて主に三つの基準においてラベリングし、消費者に分かりやすく提示する取り組みをしています。「Care for Fiber」ではオーガニックコットンやリサイクル繊維等、持続可能な原材料を使用した商品、「Care for water」は水消費量を削減する技術で生産されている商品、「Care for Planet」はCO2排出量及び/又は化学製品の使用を削減するプロセスで生産されている商品を指しています。

例えば、「Care for Fiber」ではオーガニックリネンという環境に優しい栽培方法で育てられた素材を使用した商品を販売しています。また、天然肥料と農薬を使用して遺伝子組み換え種子の使用を避けています。これらは環境と生物多様性への影響が少ないとされています。

出典:商品-JOIN LIFE | ZARA 日本

商社編サステナビリティ

商社(特に総合商社)のサステナビリティに対する活動の特徴は幅広い事業領域や豊富な資金力を活かした大規模な取り組みが出来ることでしょう。そのため、気候変動、発展途上国の開発支援や貧困改善など大規模な力が必要な事業に取り組むことが可能となり社会に直接的に影響を与えることが出来るのも大きな特徴と言えるでしょう。

伊藤忠商事は気候変動をマテリアリティ(自社に関わるサステナビリティの重要課題)として設定しています。そして環境に配慮し、地域社会に貢献出来るエネルギー開発・供給を行っています。最近の取り組みでは、子会社の ITOCHU Oil Exploration Inc. を通じてアゼルバイジャン共和国の国立公園の小型太陽光発電のパイロットプラントの設置や、ASAN(各種行政サービスを提供する大統領の直属機関)主催の環境美術コンテストの協賛を行っています。

出典:サステナビリティアクティビティ(伊藤忠商事) 

三菱商事も企業理念の「三綱領」に基づき、社会の持続可能な発展へ貢献するとの考え方を受け継いでいるそうです。「中期経営戦略2021」においても、事業を通じた経済価値、社会価値、環境価値の三価値同時実現が、成長を実現する上での前提であるとの考えを改めて示しました。その取り組みの一つでは地域共生のため、コロンビアのコーヒー農家の貧困改善、違法作物撲滅に向けた取り組みやモザンビークでアルミニウム関連の事業などを行っています。

出典:サステナビリティ重要課題(三菱商事)

マスコミ編サステナビリティ

マスコミ業界のサステナビリティの取り組みの特徴は報道を通して「サステナビリティ」の重要さを世間に伝えることが出来ることではないでしょうか。また、報道の公正・公平さなどを追及することによって世の中の情報リテラシー*を向上させ、その人々の意見によって持続可能な社会に向けた取り組みを推し進めることが出来るのではないでしょうか。そういった意味でマスコミが担う役割はとても大きいのかもしれません。

フジテレビでは、毎週水曜日「フューチャーランナーズ・17の未来」という番組を放送しています。ここではSDGs”持続可能な開発目標”に対して情熱を持って取り組む人を取り上げ、紹介しています。SDGsをテーマにレギュラー番組を放送するのは日本で初めてだそうです。番組を通じて「今、世界で何が起きているのか」を知ってもらい一人一人がSDGsについて考えるきっかけになってほしいという思いが込められているとのことです。

出典:フューチャーランナーズ・17の未来

朝日新聞社では、様々な視点からみた社会課題の共有を通してみんなで解決策を探していくことを目標に活動しています。2001年には新聞業界で最初となる 「環境憲章」を策定しています。記事・広告を通して環境の大切さや情報を積極的に発信すること、また自らの工場やオフィスの環境負荷低減に努める指針などを示しています。その他新聞社ならではの社会的取り組みとして、NIE(Newspaper in Education)という新聞を活用しメディアリテラシーの向上等に努める教育プロジェクトに参加したり、「ともに考え、ともにつくるメディアへ」というコンセプトのもとパブリックエディター制度と呼ばれる読者や社外の人が改善要請などを出来るコンプライアンス体制改善施策等も行っています。
出典:朝日新聞 サステナビリティレポート

まとめ

今回はメーカー、商社、マスコミの3業界のサステナビリティに関する取り組みをご紹介しました。業界に応じてそれぞれが工夫して持続可能な社会に向けて取り組んでいます。あなたの企業もぜひその業界だからこそ出来る取り組みを始めてみませんか。

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