身近なサステナビリティ

ファッション業界で急上昇のサステナビリティを徹底調査!

sustainable fashion

様々な業界で注目が集まる「サステナビリティ」の概念ですが、ファッション業界でも取り組みを進める動きが加速しています。ファッションとサステナビリティはどのようなつながりを持つのでしょうか?その疑問を解決するため、今回はファッション業界において「サステナビリティ」が重視されるようになった背景を詳しく解説します。

ファッション業界の「サステナビリティ」とは?

日本語で”持続可能性”を意味するサステナビリティ。ファッション業界の間でも、その概念を取り入れる動きが見られます。

デンマークに本部を置く国際NGO「Global Fashion Agenda」は、ファッション業界のサステナビリティの動向をまとめた報告書「Pulse of the fashion industry」を毎年発表しています。2019年度の結果によれば、75%の消費者がファッション業界の「サステナビリティ」について「とても重要」もしくは「重要」と回答しています。

“ファストファッション”から”サステナブルファッション”へ移行の背景

ファッション業界はもっとも多くの資源を利用する産業の1つ。全産業のうち2番目に水を多く消費しています。年間で約12億トンの温室効果ガスを排出しており、これは世界の温室効果ガス排出量の約1割を占めます。さらに染色などにより、世界全体の排水の2割を排出しています。

さらに、この影響を拡大させたのがファストファッションの普及。これにより2000年から2014年にかけて、衣類の1人あたり平均購入量は60%増加しました。その一方で購入した衣類の所有期間は半減。大量消費が当たり前となり洋服の生産量が倍増したことで、ファッション業界が環境に与える負荷はより大きなものになりました。

その後著名人やメディアによってこうした状況が取り上げられるようになり、消費者の間にもこのような問題を懸念する風潮が高まりました。その中で、環境や社会の持続可能性に配慮した「サステナブルファッション」が人気を集めるようになりました。

エシカルファッションとの違いは?

「エシカルファッション」は日本語に訳すと「倫理的なファッション」を意味し、その生産に関わる人や環境に配慮したファッションを示す言葉です。原料の栽培方法から労働者の待遇まで、衣類の製造方法全体に焦点が当てられています。

一方、「サステナブルファッション」は主に衣類の生産が環境に与える負荷に焦点を当てたもの。上記のような温室効果ガスや排水の問題に配慮したファッションは、サステナブルファッションにあたります。

導入がきっかけで成功しました!企業事例を紹介

サステナブルファッションのリーダー的存在であるのが、アウトドアファッションを扱うブランド「パタゴニア」。1985年から収益の1%を環境団体に寄付し続け、1996年には使用するコットンを全て環境負荷の少ないオーガニックコットンに変えました。

2011年には”買う前によく考えて”というメッセージが込められた「Don’t Buy This Jacket(このジャケットを買わないで)」の広告で話題となりました。こうした取り組みが消費者の支持を集め、結果として売り上げを向上させています。

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