サステナビリティ

今海外で注目のCSO (Cheif Sustainability Ofiicer) とは?仕事内容を徹底解説!

皆さんはCSOというキーワードを耳にしたことがありますか。CSOとはChief Sustainability Officer の略で、「サステナビリティ」への取り組みの責任者のことです。海外ではCSOを立てることが一般化している一方で、日本ではあまり聞きなれないかもしれません。では、CSOの役割や仕事内容はどのようなものなのでしょうか。なぜ海外の企業はCSOを採用しているのでしょうか。

CSOとはサステナビリティの取り組みの責任者

CSOとはサステナビリティの取り組みの責任者

CSOとは、Chief Sustainability Officer の省略で、「サステナビリティ」に関する取り組みについての責任者になります。CSOを持つ世界の企業数は2003年時点で1995年から二倍になり、2003年から2008年で再び二倍になるなど、重要性は急激に増しているようにみえます。

CSOの役割は企業戦略をサステナビリティの視点から考えること

企業におけるサステナビリティ(持続可能性)とは長期的な利益のためには気候変動などを含む社会全体への影響を考慮することが重要という概念です。近年、国連が定めたSDGsという2030年に向けた世界目標等の影響もあり、サステナビリティへの注目は急上昇しています。そして、多くの企業がサステナビリティを企業戦略の一環として考えるようになりました。CSOはこの視点を企業戦略に効果的に練りこむ役割を持っています。

とは言っても、何をどう企業戦略にいれたらいいのでしょうか。ハーバードビジネススクール准教授のSerafeim と Miller はOxford University Press* でCSOの役割を企業のサステナビリティに関する取り組み度合(コミットメント)によって3ステージに分けて説明しています。

*出典:Chief Sustainability Officers: Who Are They and What Do They Do?

ステージ1:コンプライアンス

多くの企業はサステナビリティに取り組む最初の段階として、規制(コンプライアンス)に対応する活動から始めます。活動は戦略的と言えるまでではないため、多くの企業はまだこの段階ではCSOは必要ないと考えます。

ステージ2:効率化

ステージ2では企業はより戦略的で効率化されたサステナビリティに対する取り組みを目指します。例えば、エネルギー使用削減によるコスト削減や、廃棄物や二酸化炭素排出量を減らす活動など比較的取り組みやすい活動から始め、この段階でCSOを採用する企業が多いようです。CSOは企業の評判の維持や「ボトムライン」(収益から商品のコスト、税金、負債の利子など全ての損失を引いた金額)を改善する施策を考えます。CSOはこのステージで「サステナビリティ」に関する活動を先導し、活躍します。多くの企業はこのステージで終わってしまうことが多いです。

ステージ3:イノベーション

このステージにいる企業はサステナビリティを企業の「コア」(軸)として企業全体を変えていきます。戦略は長期的な視点で立てられ、気候変動、水管理や肥満対策など社会の大きな課題に対して取り組みます。CSOは外部に対するサステナビリティ戦略だけでなく、より良い社内風土の形成を計画する役割も持ちます。そのため、CSOはサステナビリティに関する責任について様々な部門ごとに責任者を任命することや、決定権を各部門にあたえます。そうすることで企業全体として責任をもって行動しようという社内風土形成に繋がるからです。ここでCSOが重視することは、いかに消費者やサプライヤーをはじめとするステークホルダーと共に「サステナブルな方法」で企業を運営できるかです。それは、新規市場開拓や機会の獲得、消費者の新しいニーズを見つけることに繋がります。このステージにつける企業はまだまだ世界でも少ないです。レビューの中でロレアルのCSOである Alexandra Paltは国際課題に対して競合優位性を見つけることがサステナビリティに取り組む一番良い方法かつ今後企業が長期的に生き抜く唯一の方法として紹介しています。

イケアのCSOスティーブ・ハワード

イケアのCSOを担当したスティーブ・ハワードはサステナビリティは「出来たらいいこと」ではなく、「やらなくてはいけないこと」になっていると説明します。以下の動画では白熱球からLED照明への転換や、化学物質や水の使用を抑えたコットン生産、責任ある林業、再生可能エネルギーの生産、児童就労の排除などイケアの事例が多く上げられています。彼が先導するイケアの取り組みは世界でも認められ、模範ケースとして紹介されています。ぜひ、彼の熱意のこもったスピーチを聞いてみてください。(所要時間:約10分)

スティーブ・ハワード:サステナブルなビジネスに全力投球!

まとめ

あなたが働く会社にはCSOはいますか?いないのであれば、設置・育成・採用などを少し考えてみてはどうでしょうか。日本でもCSOが一般化するのはもうすぐかもしれませんね。

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